【IFAコラム】投資初心者の富裕層におすすめの資産運用(失敗を減らすために)
2024年1月16日(火)
株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。
金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。
専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。
本日は「投資初心者の富裕層におすすめの資産運用(失敗を減らすために)」についてお話させていだければと存じます。最後までご覧いただけましたら幸いです。
投資初心者の富裕層におすすめの資産運用(失敗を減らすために)
富裕層全てが投資に対して十分な知識を保有しているわけではありません。様々な理由で初めて資産投資を行おうとされる富裕層の方も一定割合いらっしゃいます。
そのような富裕層の方々にぜひお伝えしたい内容として2つのポイントでご説明させていただきます。
・まずは分散投資を意識したポートフォリオを構築
・商品内容が理解できる商品への投資
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まずは分散投資を意識したポートフォリオを構築
分散投資とは分けて投資を行うと言う意味になります。しかし一口に分散と言っても様々な方法が存在します。その中でもお客様にお伝えしているのは以下のような内容についてです。
・時間分散
・ポートフォリオにおける投資先の分散
- 1.時間分散
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多くの方がまず活用検討される方法として時間分散が挙げられます。その中でも積立投資が代表的な時間分散の手法となります。
購入するタイミングを分けることで購入後すぐに大きな下落に見舞われた場合でもその影響を限定出来、かつ追加する投資部分は初回購入時よりも安く購入する事ができます。
デメリットとしては、購入後に資産が下落することなく上昇し続けた場合に最初に一括して購入しておいた方が値上がりが大きかったことや、追加購入のためにあらためて投資に向き合う時間を捻出する必要があることでしょうか。
私の約17年のアドバイザー人生においても右肩上がりの相場が多かったことは事実ですが、2007年から2011年にかけての4年程度は相場が非常に悪かったように記憶しています。
特に初心者においては資産が値動きすることに不慣れであるため、いきなり大きな下落に巻き込まれてしまうと、その後の投資を止めてしまうような事態になりかねません。
特に富裕層で初めて投資に向き合うような方で、数千万円以上を一括投資に回した場合には、値動きが数百万円から1000万円単位となることも十分起こり得ます。
分散投資を行った結果、マーケットがずっと上昇してしまったとしても、そこで一括投資しておけばよかったと後悔することはおすすめしません。
逆に投資を行えた部分は上昇して良かったと前向きに捉えていただくことが、資産運用を長く続けることが出来るコツであると思っています。
- 2.ポートフォリオにおける投資先の分散
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こちらも分散投資の代表的なもので、ポートフォリオの中身を分散するという方法です。卵は同じカゴに盛るなという格言から分かるように同じ投資対象に集中投資を行うことは分散投資の観点からはあまりお勧めできないと考えています。
一方で例えば分散投資を行おうとして、株式の中でアメリカとヨーロッパと日本に分散して投資を行った場合、確かにそれは分散投資といえます。
しかし私の経験上、どこかの地域の株式が際立って上昇する、あるいは下落するといった局面は長続きしていないように思います。
よって株式の中で分散投資を行うことも必要ですが、その前段階として複数の資産への投資を通じて分散投資を図ることをまずは検討すべきであると考えております。
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商品内容が理解できる商品への投資
・投資内容が確認できる商品への投資を検討
・必要なタイミングで値動きが確認できるかどうか
・解約に対するペナルティが少ない商品への投資を検討
- 1.投資内容が確認できる商品への投資を検討
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最近は様々な投資情報が溢れかえっており、SNSで推奨されていた投資商品や投資手法を100%採用するといった投資行動も多く見られます。
しかし投資を行うということは商品を購入して終わりではありません。その商品が思い描いたパフォーマンスを発揮しているかどうか、値動きは想定の範囲内かなどを継続的に確認する必要があると考えております。
その際に必要なことはそもそもどのような投資対象に投資しているのか、比べるべきベンチマークは何か、どのようなリスクを内包した投資となっているのかなど多岐に亘ります。
投資信託であれば月次レポート、ETFであればファクトシートなど、現在では投資成績を確認するための様々な情報がネット上に存在します。
購入を行うことだけではなく、どのように投資内容のフォローアップを行なっていくのかについても検討の上、投資を行うことをお勧めしています。
- 2.必要なタイミングで値動きが確認できるかどうか
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10年前であれば、担当者を通じてでしか購入が出来なかったような投資商品(仕組債や外国債券)なども、現在はインターネットを通じて購入することが可能となっています。
インターネットから直接購入することで、間接的にかかる費用を削減できる可能性は高まります。一方で何度も申し上げているように、資産運用は購入して終わりではありません。どちらかと言うとそこからがスタートだと思っています。
ご自身が購入した商品が思ったような値動きをしているのか、過度なリスクをとっていないか等を常に確認すべきです。適切なタイミングで値動きを確認することは、自らの投資を振り返るために必須の項目です。
しかしインターネットで買えるすべての投資商品が比較的簡単に購入出来るようになったからと言って、簡単に値動きを確認出来るようになったわけではありません。
そのような状況の中でも、保有しているすべての商品の値動きがいつでも確認できる体制を整える事は、このようにインターネットが発達した金融市場においても必要であると考えています。
富裕層の資産運用においてはその一つの手段として、信頼できる担当者をつけることのメリットが大きいと私は考えております。
- 3.解約に対するペナルティが少ない商品への投資を検討
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すべての事柄で言えることだと思いますが、資産運用においても試行錯誤が必要だと考えています。よって投資を始めるに当たっては解約のペナルティー(解約手数料、あるいは理論価格よりかなり割引いた売却価格の提示など)が少ない投資商品から始めることをお勧めしています。
ただ株式を中心とした有価証券が不動産などのその他高額な投資商品に比べて、流動性のある資産であるため、投資家が他の高額投資に比べて、有価証券を購入することへのハードルを低くしてしまっていると感じています。
確かに海外株式に分散投資するシンプルな投資信託やETFなどを購入した場合、翌日にはネット手数料分が引かれる程度で売却することが可能な場合もあり得ます。しかし上場していない債券や仕組債はそれほどシンプルではありません。
なぜなら債券においては理論的な取引価格と言うものが明確に決まるものではなく、さらに相対取引となるため、それらの商品を引き受ける業者の言い値に売却価格が大きく左右されるからです。
ポートフォリオの構成上、債券への投資も検討すべき項目であるとは思いますが、とりわけ投資初心者の場合には信頼できる担当者と相談のもと、そのような商品の取引をされることをお勧めしたいです。
一方で、1人で投資を行われる場合にはまずはペナルティーの少ない商品から投資に慣れていくことをお勧めしたいと思っております。
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〈加入協会〉
日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
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(加入協会)
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東海東京証券株式会社
金融商品取引業者 東海財務局長 (金商)第140号
〈加入協会〉
日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人日本STO協会
野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長 (金商)第373号
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