【債券投資】高配当株式投資に対する債券(普通社債)投資の魅力

2023年7月24日(月)

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。

金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。

専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。

本日は債券投資に関わるお話として高配当株式投資に対する債券(普通社債)投資の魅力について、お伝えさせていただければと存じます。

目次

高配当株式投資に対する債券(普通社債)投資の魅力

個別セミナーやホームページからのお問合せとして定期的にご相談いただく内容として、「日米の高配当株式への投資について検討している。」というものがございます。その際に債券(普通社債)側の観点からお伝えしている内容の一部について本日はご紹介させていただければと思います。

個別面談では以下3つのことを中心にご相談者様には検討を行って頂いております。私としては債券(普通社債)への投資を中心としてお考えいただくことが多いですが、サテライトの資産として高配当株式を一部保有されるご相談者様もいらっしゃいます。

  • 配当なのか、利息なのか
  • 発行体が償還時の返済額の保証をしているか
  • 同じ発行体に対しての投資の選択肢が豊富

配当なのか、利息なのか

  • 普通株式は配当
  • 債券(普通社債)は利息
1. 普通株式は配当

普通株式の保有に応じて受け取れる果実は配当であり、配当の大きな特徴としては、1.決算ごとにその支払額が変動する 2.配当を支払ったあとは、理論上株価が配当分下がる という点が挙げられるかと思います。つまり配当は支払金額を約束されたものではなく、また配当はあくまで、株式価値から払い出す形で支払われるため、配当をもらった前後で保有している資産価値が変動することはない(税金を勘案せず)という考えが基本だと私は考えています

配当の上下で申しますと例えば、東日本大震災で大きな影響を受けた電力銘柄や、コロナのタイミングで大きな影響を受けた内需関連銘柄はいっせいに配当額をゼロまたはゼロ近くに下げる対応を行っており、配当は様々な要因で変動することが考えられます。配当の特徴は高配当株式への投資として留意すべきポイントであると考えています。

2. 債券(普通社債)は利息

普通社債の保有に応じて受け取れる果実は利息であり、とりわけ固定金利においてはその利息がいくら支払われるかは普通社債発行のタイミングで契約として取り決めがされています。つまり普通社債の利息の支払いが行われなかった場合、原則はデフォルト(債務不履行)となり、普通社債の価値が大きく毀損する可能性が出てきます。

よって資金を調達している会社としては、普通社債の利息と普通株式の配当のための資金のどちらを優先して確保するかというと、基本的には普通社債の利息のための資金を優先するという考え方になります。

つまり普通株式の配当に比べて、普通社債の利息の変動性(為替の影響を除く)はかなり少ないと言えると思います。

発行体が元本の保証をしているか

  • 普通株式は資本扱いであり、株式会社(発行体)は元本の保証はしていない
  • 債券(普通社債)は負債扱いであり、発行体は発行時に発行通貨建てで償還時の返済額の保証を発行体自身で行っているものが多い(発行体が破綻してしまった場合は元本が削減される)
1.普通株式は資本扱いであり、株式会社(発行体)は元本の保証はしていない

普通株式は発行会社から見ると資本扱いとなり、返済義務はありません。株主はその代わりに、議決権など会社の方向性を決める権利を有すると同時に、原則として、負債に比べて高いリターンを期待して投資を行っています。つまり、普通株式に投資したお金はいつ、いくらになって返ってくるかは全く保証されていない資産ということになり、一方で普通株式は何倍にもなる可能性と最悪ゼロになる可能性がある資産となります。

2.債券(普通社債)は負債扱いであり、発行体は発行通貨建てで償還時の返済額の保証を発行体自身で行っているものが多い(発行体が破綻してしまった場合は元本が削減される)

一方普通社債の場合は調達した資金は返済義務のある負債扱いとなり、発行会社が負債を返済出来ない状況とならない限り、普通社債を発行するタイミングで取り決めた契約に基づき、償還時に返済が行われます。一方でこの破綻の定義は一部の普通社債では、実質的に破綻しているかどうかという観点で考える必要があるため注意が必要です。

同じ発行体に対しての投資の選択肢が豊富

  • 株式は基本的には上場する普通株式へ投資を行うのみ
  • 債券は通貨、満期、クーポンなど選択肢が多彩
1.株式は基本的には上場する普通株式への投資を行うのみ

個人投資家がA社の資本性証券に投資する選択肢としては、基本的には上場する普通株式への投資を行うことがメインとなります。よってA社という個別企業の株式をいつ、いくらで購入するか(海外株式の場合は為替を含めて)が基本的な選択肢になります。

2.債券(普通社債)は通貨、満期、クーポンなど選択肢が多彩
個人投資家がA社の普通社債に投資する選択肢としては、証券会社のラインナップ次第とはなりますが、どの通貨建てでA社の普通社債に投資するか、いつまでの満期でA社の普通社債に投資するか、いくらの利回りでA社の普通社債に投資するかなど複数の観点でA社への投資を検討することになります。

おわりに(富裕層の方々へ)

金融資産1億円以上の富裕層の方々は本当に様々なお悩みを抱えていらっしゃいます。私は16年間金融のプロフェッショナルとして、日本と海外で、富裕層のお客様のお役に立つべく、研鑽を積んで参りました。

どのようなお悩みでも構いません。よろしければ亀井岬までご相談くださいませ。この度は長文をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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※当資料は情報提供を目的としており、取り扱い商品に係る売買を勧誘するものではありません。情報・データの内容は正確性、完全性に慎重を期してはおりますが、これを保証するものではありません。記載された筆者の意見及び予測等は当資料作成時点のものであり、予告なしに変更することがあります。当資料により生じた、いかなる損失、損害についても筆者は責任を負いません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。

(所属金融商品取引業者)

楽天証券株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第195号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

株式会社SBI証券 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

あかつき証券株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第67号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

東海東京証券株式会社 登録番号:東海財務局長 (金商)第140号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

野村アセットマネジメント株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第373号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

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