【コラム】富裕層におけるヘッジファンド投資における注意点とは

2023年11月14日(火)

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。

金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。

専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。

本日は「富裕層におけるヘッジファンド投資の注意点」についてお話させていだければと存じます。最後までご覧いただけましたら幸いです。

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目次

富裕層におけるヘッジファンド投資の注意点とは

富裕層の中にはヘッジファンドへの投資を前向きに検討される方もいらっしゃいます。この度はヘッジファンドに投資する際に注意すべきポイントについてお伝えしていきたいと考えています。

・パフォーマンスの透明性が確認できるか

・ポートフォリオへの分散効果の検証が出来るか

パフォーマンスの透明性が確認できるか

投資というのは基本的には利益を出すために行うものであると考えています。そのためには運用パフォーマンスの継続的なチェックは欠かせないものであると考えています

ヘッジファンドへの投資を検討する際には以下のポイントを満たすファンドであるかどうかは、継続的な運用パフォーマンスのチェックに欠かせない項目であると考えています。

・投資信託における月次レポートのようなものが存在するか

・過去の運用成績においてリスク(標準偏差)が明示されているか

・シミュレーションではなく実際の運用成績かどうか

1.投資信託における月次レポートのようなものが存在するか

月次レポートとは運用成績を月次で開示するための資料で、その運用商品のポートフォリオの状況、値動きの要因など様々なデータが記載されているものです。

投資信託やETFに投資をされている投資家であれば一度はご覧になったことがあるレポートかなと思います。このようなレポートが重要である理由としては、一般的な投資家は自らが投資した商品に対する情報を取得する方法に限界があるためです。

そのため、投資先からの定期的な情報開示は自らの投資が上手くいっているのかを検証するためには欠かせない情報源であると私は考えています。

2.過去の運用成績においてリスク(標準偏差)が明示されているか

ヘッジファンドは世の中に無数に存在します。その中では新しく設立された、あるいはこれから設立されようとしているファンドも存在します。

私がヘッジファンド投資において重要であると考えているポイントとして、過去の運用リターンだけでなく、リスク(標準偏差)も明示されているかということです。

ヘッジファンドはリスクを抑えた中でリターンを追求するために投資を行うという考え方が一般的であると考えています。そのような考え方で投資を行おうとする中、レポート中にリターンのみの開示しか行われていなければ投資家としてはリスクを抑えた投資が行われていたかの検証が難しくなります。

リスクに対するリターンが株式や債券と変わらなければ、ヘッジファンド投資の一つの目的であるリスクを抑えた中でのリターンの追求という投資目的を満たすことは出来ません。

結果としてヘッジファンドへの投資価値は薄れてしまうと私は考えています。よってその検証が行えるだけの情報開示がされているかはヘッジファンド投資において重要なポイントであると考えています。

3.シミューションではなく実際の運用成績かどうか

最後にヘッジファンド投資において注意すべきポイントとして、過去の運用成績がシミュレーションではなく実際の運用成績として開示されているかどうかという点に注目したいと思います。

実際の運用成績とは読んで字のごとく、そのファンドが実際に集めたお金を使って運用を行った結果を示しているもので過去のファンドの通知表と言えるものです。

一方でシミュレーションに基づく運用成績は、そのファンドは新規に設定されたものの、もし10年前から存在し、同様の投資方針で運用を行っていたら、このようなパフォーマンスになっていただろうというシミュレーションのもと提示がされているものです。

このような開示方法において気を付けるべきことは成績はあくまで仮想のものであり、実際にそのような運用成績となったかは分からないということです

私は17年間のアドバイザー人生において、様々な新規設定ファンドの資料を読み込み、そのファンドの運用経過を観察してきました。結果はシレーション通りの成績が出ているファンドばかりとは言えない状況です。

シミュレーションのみの仮想運用成績の開示しか行われていないファンドにおいては、そのシレーションの根拠をしっかり把握し、納得がいくものかを確認する必要があると考えています。

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ポートフォリオへの分散効果の検証が出来るか

様々な投資対象がある中でヘッジファンド投資を選好する理由として、ポートフォリオの分散ということが挙げられるのではないでしょうか。では実際にヘッジファンドの分散効果を確認するためにどのような観点が必要なのでしょうか。

・ヘッジファンド投資の一つの目的はシャープレシオの改善である

お客さまそれぞれのポートフォリオに対するシャープレシオの改善が確認できるかどうか

1.ヘッジファンド投資の一つの目的はシャープレシオの改善である

シャープレシオとはリスク(標準偏差)1単位あたりの超過リターン(無リスクとされる資産から得られるリターンを上回った収益)を評価する指標です。一般的にこの数値が高ければ高いほど、収益を効率よく得たことを示します。

シャープレシオの高いヘッジファンドに投資することで、ポートフォリオ全体のリスクリターンを改善し、ポートフォリオ全体の運用をより効率的なものにすることが出来ます。

2.お客さまそれぞれのポートフォリオに対するシャープレシオの改善が確認できるか

一方で重要なことは、シャープレシオの高いヘッジファンドかどうかを投資家目線で検証する必要があること、そしてそのファンドを自身のポートフォリオに配分した結果として、ポートフォリオ全体がより効率的なものになったのかを検証するという必要があるということです。

これを行わないまま、ヘッジファンド投資を行うということはヘッジファンド投資の一つの大きな目的を達成出来たとは言えず、そもそも論としてヘッジファンドに投資する必要があったのかという話になってしまうと考えています。

しかし実際にこのようなヘッジファンド組み入れ効果を分析することは大変難しいと感じています。理由としては2つあります。

一つ目はポートフォリオを分析するための端末は高価な場合が多く、投資家自身で保有することは金銭的な面で難しいことが挙げられます。

次に二つ目としてアドバイザーに分析を依頼したとしても、そもそもヘッジファンドが運用成績に関する情報開示を専用端末向けに行っていない場合があることが挙げられます。

結果的にポートフォリオへの配分効果を検証することはそれほど簡単ではなく、ヘッジファンドを組み入れるメリットを100%享受することが難しいことも想定されると考えています。

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私にご相談いただくメリット

今回の記事は皆さまのお悩みやご関心に沿うものとなっていたでしょうか?私は冒頭でお示ししましたように金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々から投資に関するご相談をお受けしております。

以下は手前味噌ではございますが、ご相談の際に特にご好評を頂き「亀井に相談して良かった。」とおっしゃっていただいているポイントでございます。

  • 専用情報端末を使ったポートフォリオ管理債券分析
  • 大学での講師経験に基づいたライフプラン作成
  • 蓄積された富裕層に対する資産運用アドバイスの経験
1.専用情報端末を使ったポートフォリオ管理債券分析

私はプロの機関投資家も愛用するブルームバーグという専用情報端末を用いて、様々な分析を行っています

ブルームバーグは相応の費用がかかることもあり、IFAとして活動しているアドバイザーは日本に数千人存在しますが、このシステムを導入しているようなアドバイザーは1%もいないのではないでしょうか。

少なくとも私は過去1人しかお話を伺ったことはございません。ブルームバーグを用いることで、①ポートフォリオがどれだけのリスクを取って運用されているのか ② リーマンショックなどの大きなショックが起こった際の最大損失シミュレーション ③ ご相談者ごとの理想的な資産配分等の分析が行えます。

実際に分析を行わせて頂いたお客様からは、「リスクに非常に偏りがあったことがわかった。」「コストが掛かりすぎていることが知れて良かった。」など、さまざまなご感想を頂いております。

また債券は一般にはその情報が公開されていることが少ないため、上述のブルームバーグのような専用情報端末を用いた分析が欠かせません。債券の値動き分析、ご要望に合わせた債券の発掘など様々な側面でお役に立つお話をさせて頂いております。

2.大学での講師経験に基づいたライフプラン作成

私は年に26コマ、私立大学にて『投資教育・ライフプランニング』の講義を行っています。その経験で培ったライフプランニングの考え方に基づき、ご相談者様それぞれのお立場に合わせたライフプランニング作成を行っています。

3.蓄積された富裕層に対する資産運用アドバイスの経験

野村證券では、シンガポール社費留学時代に数十人の海外プライベートバンカーと面談を行い、海外の運用手法を研究しました。また帰国後、超富裕層に対して資産運用アドバイスに従事したのち、三菱UFJメリルリンチPB証券に転職し、債券知識の研鑽に努め、現在までに16年に渡って富裕層の方々に対する資産運用アドバイスを行っております。

おわりに(富裕層の方々へ)

金融資産1億円以上の富裕層の方々は本当に様々なお悩みを抱えていらっしゃいます。私は16年間金融のプロフェッショナルとして、日本と海外で、富裕層のお客様のお役に立つべく、研鑽を積んで参りました。

どのようなお悩みでも構いません。よろしければ亀井岬までご相談くださいませ。この度は長文をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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〈加入協会〉

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あかつき証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局 (金商)第67号
(加入協会)

日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

東海東京証券株式会社

金融商品取引業者 東海財務局長 (金商)第140号
〈加入協会〉
日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

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