【コラム】富裕層の資産運用番外編:ポイント・マイルの有効活用

2023年10月3日(火)

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。

金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。

専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。

本日は「富裕層の資産運用番外編:ポイント・マイルの有効活用」についてお話させていだければと存じます。富裕層はお金があるんだから、ポイントやマイルのことなど気にせずどんどんお金を使っているのではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそのような富裕層もいらっしゃいます。一方でお金に対する価値観というものは本当に人それぞれで、どれだけ年収や金融資産があろうが、移動や宿泊にそれほどお金を支払いたくないとお考えになる富裕層も一定割合いらっしゃいます。

今回はそのような富裕層の方々にお話させて頂いている、ポイント・マイルの活用方法について概要をお伝えしたいと思います。最後までご覧いただけましたら幸いです。

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目次

富裕層の資産運用番外編:ポイント・マイルの有効活用

ポイント・マイルに関しては金融資産の多寡よりもむしろ年収が多ければ多い程、意識されている方も多いと感じています。理由としては、クレジットカードの決済額がポイントの蓄積に影響し、引いてはマイルの貯まり方にも影響する要素であるからです。

また一線を退かれた結果、年収は低くなっていらっしゃる一方で、金融資産が潤沢に蓄積されているような富裕層も、同様にマイル・ポイントに対して強い意識をお持ちの方が多いように思います。

とりわけ法人でクレジットカード決済を行っている場合などは、その金額は個人の決済額とは比べ物にならない程大きくなりますので、ご法人でマイル蓄積を意識されている法人オーナー富裕層の方々も一定割合いらっしゃいます。

クレジットカードでの決済額が多ければ多いほど、マイルやポイントは意識するべき

旅行を趣味とされる富裕層には一度は意識していただきたいのがマイルとポイント

クレジットカードでの決済額が多ければ多いほど、マイルやポイントは意識するべき

年間決済額1000万円で30万ポイントが付与され、それが12.5万マイルになる場合も

年間決済額が多ければホテル無料宿泊券が付与されたりホテルの上級会員になれることも

・リターンとして考えた場合、馬鹿には出来ないのがマイルとポイント

1.年間決済額1000万円で30万ポイントが付与され、それが12.5万マイルになる場合も

決済に用いるクレジットカードによって、得られるメリットは全く変わってきます。私がメインに使っている外資系ホテルのポイントがたまるクレジットカードの決済還元率は原則3%となっております。

例えば年間1000万円の決済を行われる方であれば、決済内容にもよりますが、30万ポイントが付与される(2023年9月末時点の条件)場合もあります。

30万ポイントをそのままホテル宿泊に用いることも可能ですが、そのポイントをマイルに交換することも可能です。結果30万ポイントを、例えば日本の航空会社であれば、12.5万マイルに交換(2023年9月末時点の条件)することが可能です。

一般的に12.5万マイルはヨーロッパをビジネスクラスで往復しても少し余るようなマイル数(2023年9月末時点の条件)となります。

2.年間決済額が多ければホテル無料宿泊券が付与されたりホテルの上級会員になれること

こちらも決済に用いるクレジットカードの種類に左右される部分ではありますが、私がメインで使用している外資系ホテルのポイントがたまるクレジットカードにおいては年間決済額が一定金額を超えるとホテルの会員ステータスが上位に格付けされます。

この特典として、条件次第では朝食が無料でつく、お部屋のアップグレード、クラブラウンジの使用、レイトチェックアウトなどの恩恵が得られる場合があります。

また別の外資系ホテルのカードでは、決済額に応じて系列ホテルの無料宿泊券が付与され、タイミングによっては10万円を超えるようなホテルの宿泊に使用することが出来る場合もあり得ます。

3リターンとして考えた場合、馬鹿には出来ないのがマイルとポイント

航空需要の回復、並びに燃料費の高騰、またロシアルートの回避という状況から、例えば現状ビジネスクラスで羽田からロンドンに飛ぶ場合、100万円以上かかる場合も多いように聞いています。

毎年1回ビジネスクラスで海外旅行を行う富裕層にとって、100万円はそれほど大きな金額ではないとお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。

一方で100万円の税引き後リターンを資産運用で獲得しようとした場合、1億円の資産運用では税引き前で年率1.25%程度のリターン、5000万円の運用では税引き前で年率2.5%程度のリターンが必要となります。

そのように考えてみると、ポイントやマイルを駆使することは、資産運用でリターンを追求することと同様、検討の価値があるのではないかと私は考えています。

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旅行を趣味とされる富裕層には一度は意識していただきたいのがマイルとポイント

ホテルのポイントが1ポイント2円の価値になると?

航空会社の上級会員も意識

航空会社のアライアンスを意識したマイル集め

1.ホテルのポイントが1ポイント2円の価値になると?

さきほど1000万円の決済額において30万ポイントのホテルポイントが付与される場合があるとお伝えしました。ではその30万ポイントではどれほどの金額のお部屋を予約できるのでしょうか。

私の感覚では、1ポイント1円程度でお部屋を予約できるイメージを持っています。しかし繁忙期などタイミングによっては1ポイントが2円程度の価値でお部屋を予約出来る場合もあります。

そう考えると飛行機だけでなくホテルの宿泊費用の代替としても、ポイントは十分価値があるとお感じになる富裕層の方もいらっしゃいます。

2.航空会社の上級会員も意識

飛行機で出張を定期的に行われるような方であれば富裕層でなくても、意識せず航空会社の上級会員にランクされている方々は多くいらっしゃいます。

一方で年に何回か有償で飛行機に乗られるような富裕層の中で、少しだけ意識すれば上級会員にランクされるような方々もいらっしゃいます

航空会社の上級会員になると専用チェックインカウンターや専用ラウンジの使用、優先搭乗、預入荷物の優先受け取りなどの特典が付与される場合があります。

当然有償にて高い金額の席を選択すれば、上級会員と同じような恩恵を受けることも可能です。一方でただ移動する際の特典を追加するために、毎回数万円の追加支出をするのはもったいないとお考えになる富裕層もいらっしゃいます。そういった富裕層の方々には、上級会員のメリットについてお伝えさせていただいております。

3.航空会社のアライアンスを意識したマイル集め

最後に少し専門的になりますが、ポイントをマイルに変える際には、その航空会社が所属するアライアンスを意識することをおすすめしています。世界の2大アライアンスはスターアライアンスとワンワールドと言われています。

それぞれのアライアンスに所属する航空会社ではマイルの相互利用を行っている場合があります。例えばアメリカの航空会社のマイルで日本の航空会社の国内線の予約を行うことが出来ます。

このように変則的にマイルを使用することで、必要マイル数が削減されたり、予約した席をキャンセルする場合の条件が良くなる場合があるなどメリットも豊富ですので、ご興味をお持ちの富裕層にはお伝えするようにしております。

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おわりに(富裕層の方々へ)

金融資産1億円以上の富裕層の方々は本当に様々なお悩みを抱えていらっしゃいます。私は16年間金融のプロフェッショナルとして、日本と海外で、富裕層のお客様のお役に立つべく、研鑽を積んで参りました。

どのようなお悩みでも構いません。よろしければ亀井岬までご相談くださいませ。この度は長文をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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(所属金融商品取引業者)

楽天証券株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第195号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

株式会社SBI証券 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

あかつき証券株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第67号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

東海東京証券株式会社 登録番号:東海財務局長 (金商)第140号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

野村アセットマネジメント株式会社 登録番号:関東財務局長 (金商)第373号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

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