【IFAコラム】富裕層の資産運用(株と社債の違いとは)

2024年2月19日(月)

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。

金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。

専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。

本日は「富裕層の資産運用(株と社債の違いとは)」についてお話させていだければと存じます。最後までご覧いただけましたら幸いです。

目次

富裕層の資産運用(株と社債の違いとは)

個人投資家の間では株式だけでなく、ソフトバンクの定期的な普通社債発行、楽天証券の債券マルシェサービス導入などを通じて債券投資も身近になってきているように思います。

では株(普通株式)と社債(普通社債)において、どのような違いがあるのでしょうか。

・株(普通株式)と社債(普通社債)の期待リターンの違い

・株(普通株式)と社債(普通社債)のリスクの違い

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株(普通株式)と社債(普通社債)のリターンの違い

まず期待されるリターンの違いについてお話していきたいと思います。

・普通株式のリターンは青天井、普通社債のリターンは青天井とは言えない

・社債は現地通貨ベースの期待リターンが利回りから想定可能

1.普通株式のリターンは青天井、普通社債のリターンは青天井とは言えない

10年前にAppleの株やテスラの株を買っていたらと一度は夢見た投資家は多いのではないでしょうか。普通株式の魅力はリターンに際限がないと言うことです。

2倍3倍、あるいは10倍、それ以上のリターンを生んでくれる可能性があるのが普通株式への投資の魅力だと思います。

一方で普通社債はどうでしょうか?普通社債は原則満期が決まっています。そして満期時には債券価格を100として償還することが原則です。

理論上満期になれば100になる普通社債を債券価格10とか20で購入できれば、5倍や10倍になる可能性が無いとは言えませんが、普通社債がそのような価格で評価されている時点でその会社は破綻する可能性が高いと言えます。

つまり普通社債への投資において利息も含めて2倍、3倍になると言うことはあり得るかもしれませんが、5倍10倍のリターンを求める事はかなり難しいと思われます。

2.社債は現地通貨ベースの期待リターンが利回りから想定可能

先ほど5倍10倍、あるいはそれ以上のリターンを追い求める事は、普通社債への投資では難しいと申し上げました。

一方で普通社債への投資の魅力は満期が決まっており、とりわけ固定利付債の場合には満期まで保有出来た場合の現地通貨ベースのリターンがある程度確定すると言うことです。

現地通貨ベースと言うのはドル建てで調達している債券であれば、ドルベースである程度利回りが確定すると言うことです。

為替のリスクにより日本円に転換した場合のリターンは上下する可能性はありますが満期保有出来れば、トータルのドルベースのリターンがある程度予想出来ることが普通社債への投資の魅力であると思います。

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株(普通株式)と社債(普通社債)のリスクの違い

次に普通株式と普通社債のリスクの違いについてお話していきたいと思います。

・普通株式の投資元本と配当支払いは保証されていない

・普通社債の投資した額面の返済は発行企業が原則保証している

1.普通株式の投資元本と配当支払いは保証されていない

リスクに関して、普通株式と普通社債の大きな違いは、普通株式が資本として投資家からお金を集めているのに対して、普通社債は負債としてお金を集めていることです。

このような資本と負債という違いから、基本的に普通株式において投資元本が保証されている事はありません。このようなリスク特性が先ほど申し上げたようなリターンの源泉の一部となっています。

また最近では日本株式の盛り上がりの中で高配当銘柄への投資も注目されています。しかしこの普通株式における配当も企業が確実に支払いを約束しているわけではありません。

SNS上では10%の配当利回りとなっている普通株式に投資をすれば10年で元本が回収できるといった記述がまことしやかに記載されていますが、非常に注意深く考えなければいけない問題だと思います。

過度に高い配当を出す理由については、株主から集めたお金を有効に活用出来る事業分野が見つけられていないからこそ、高い配当で投資家の注目を集める必要がある可能性も考えるべきではないでしょうか。

また高い配当利回りについては、株価が下落したことによって、一時的にそのように見えている可能性もあると思っています。

株価の下落が業績によるものであれば、株価下落に基づく高い配当利回りは継続しない可能性もあると思います。

例えば私の記憶に鮮明に残っているのは、東日本大震災における東京電力の株価と配当の推移です。震災直前の2011年3月11日に東京電力の株価は2000円台で引けました。

しかしそこから数日のストップ安の後、3月の末には400円台まで下落してしまいました。またその流れで1株当たり60円程度支払っていた配当も0としました。

震災前、東京電力は安定的に配当を出す優良銘柄との印象を私自身も持っておりましたし、東京のお客様で配当重視の資産運用を行なわれる富裕層は、この銘柄を保有されている方も多かったように記憶しています。

しかしほんの少しの期間で資産価値が数分の1になった上に、配当も出さない株式に様変わりしてしまいました。配当を重視した普通株式投資の恐ろしさを目の当たりにした瞬間でした。

2.普通社債の投資した額面の返済は発行企業が原則保証している

一方で普通社債に関してはいかがでしょうか?普通社債の場合、発行している企業は負債として資金を調達しています。

負債の弁済義務は資本よりも優先されるものであり、普通社債において原則的に発行企業は、満期のタイミングで投資家に投資額面を返済する必要があります。

この返済が行われないと債務不履行(デフォルト)となる可能性が高くなります。つまり発行企業としては様々な資金調達手段を用いて、この普通社債の負債を返済する必要があります。

このようなことが一般的に普通社債への投資が普通株式に比べて、リスクが小さくなっている理由の一つであると考えています。

また普通社債における利息についてですが、こちらも社債発行時に約束した利息が投資家に支払われなかった場合、先ほど同様、債務不履行となり倒産といった事態にまで発展する可能性が高まります。

要するに利息の支払いにおいても投資額面の返済同様、様々な手段を講じて支払おうとするのが一般的です。

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