【亀井岬IFAコラム】プライベートクレジットとは?AI投資ブームで注目される「高利回り」のリスクをわかりやすく解説

2026年9月17日(木)

株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの所属IFA、亀井岬と申します。

金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々からご相談をお受けしております。

専門家や機関投資家が愛用するブルームバーグの専用情報端末を利用し、債券分析やポートフォリオ分析を行っております。現在は数十世帯から数十億円の資産を仲介する証券口座で管理し、資産運用のアドバイスを行っております。

本日は「【亀井岬IFAコラム】プライベートクレジットとは?AI投資ブームで注目される「高利回り」のリスクをわかりやすく解説」という内容についてお話させていだければと存じます。最後までご覧いただけましたら幸いです。

また、ポートフォリオ見直し、債券に関すること、資産承継、投資教育など、ご相談に関しましては以下のフォームよりお申込みいただけましたら幸いです。(ご相談は金融資産1億円以上の富裕層の方々から承っております

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目次

プライベートクレジットとは?AI投資ブームで注目される「高利回り」のリスクをわかりやすく解説

ここ数年、AI関連の巨額投資が世界の市場を賑わせています。それと歩調を合わせるように、富裕層の方々の間でも「プライベートクレジット」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。高い利回りをうたう商品が、個人の投資家向けにも少しずつ広がってきています。

プライベートクレジットとは、銀行を介さずに、資産運用会社やファンドが企業へ直接お金を貸す仕組みのことです。米国を中心に市場が急速に拡大しており、その高い利回りに注目が集まる一方で、リスクの所在がわかりにくいという指摘もあります。

一見すると別々に見える「AI投資」と「プライベートクレジット」ですが、実は深いところでつながっています。本記事では、両者がどう結びついているのか、そして富裕層の方が「高利回り」の商品と向き合うときに何を確認すべきかについて、私の考えをお伝えさせていただければと思います。

・AI投資とプライベートクレジットの「結節点」

・「高利回り」の正体を見抜く

・手数料の「二重構造」という落とし穴

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AI投資とプライベートクレジットの「結節点」

まず押さえておきたいのは、華やかなAIブームと、耳慣れない金融用語であるプライベートクレジットが、一本の糸でつながっているという点です。ここが見えると、ニュースの受け止め方が変わってくると考えています。

・巨額のAIインフラ資金が「同じ源」に集中しやすい

・建設の遅れが「信用リスク」に変わりうる

1.AIインフラ資金は「同じ源」に集中しやすい

AIを支えるデータセンターなどのインフラ投資は、一件あたりが非常に巨額になります。これほどの規模になると、いわゆるビッグテックであっても自己資金だけでは賄いきれず、外部からの資金調達に頼る場面が増えてきていると言われています。

その受け皿の一つが、銀行を介さない融資である「プライベートクレジット」です。2008年の金融危機後に銀行への規制が強まり、銀行がリスクの高い融資を手控えた空白を埋める形で、機関投資家や個人の資金をファンドにまとめて直接貸し出す仕組みが広がってきました。

ここで注意したいのは、案件やファンドが数多く分散しているように見えても、出資の元をたどると少数の大手に行き着くことがあるという点です。分散しているつもりが、実は同じ源に資金が集中している、という偏りが生じやすい構造だと考えています。

この構図を象徴する動きも出てきました。2026年8月には、AI向け半導体の最大手が、オルタナティブ運用やプライベートクレジットを手がける金融大手6社と組み、AI基盤の整備に向けて5,000億ドル規模の資金を動員する枠組みを構築すると発表しています(同社の公表資料およびブルームバーグ報道、2026年8月。最終契約の締結が前提とされています)。AIインフラに必要な資金が、限られた担い手に集約されていく流れが、より鮮明になってきたのではないでしょうか。

ブルームバーグは2026年8月11日付の報道で、この枠組みについて「循環的な性質」が業界全体の需要や評価を膨らませているのではないか、という懸念の声も紹介されています。機器を売る側が、その購入資金の調達にも深く関わるという構図は、お金の巡り方を外から見えにくくする一因になりうると私は考えています。

2.建設の遅れが「信用リスク」に変わりうる

インフラは、完成して稼働して初めて収益を生み、その収益から融資の返済が始まります。裏を返せば、建設や電力への接続が遅れると、収益化が遅れ、返済も遅れるという連鎖が起こりうるということです。

ここで知っておきたいのが、プライベートクレジットでは「利息を現金で受け取らず、その分を貸したお金に上乗せしていく」という取り決めが使われることがある、という点です。借り手の資金繰りが厳しくても、その場では現金での利払いを求めず、後回しにできる仕組みだとお考えいただくとよいかと思います。

この方法をとると、ファンドの帳簿の上では利息を受け取ったことになり、運用が順調に回っているように見えます。しかし実際には現金が入ってきておらず、借り手が返すべき金額はむしろ膨らんでいきます。表に見えている数字と、実際のお金の流れとが、少しずつずれていく可能性があるということです。

だからこそ、AIインフラの建設が遅れるという、一見すると工事や技術の話題が、めぐりめぐって金融の健全性に響いてくることがあります。AIの話題と金融の健全性は、思いのほか近いところでつながっているのではないでしょうか。

こうした論点は、報道でも取り上げられています。ブルームバーグは2026年3月16日付で、国際決済銀行(BIS)の分析として、プライベートクレジットを通じたテック大手の「簿外債務」が見えにくいリスクとなりうる点を伝えています。

また2026年5月19日付では、プライベートクレジットに限らず、AIデータセンター向けの融資そのものがウォール街にとって新たな信用リスクになりうると報じています。加えて直近では、AIインフラを支える新しい金融の仕組みや、残価保証などに伴う「表に出にくい負担」に対する債券市場の懸念も取り上げられています。資金の出し手と借り手の関係が、外からは見えにくくなっているという指摘は、私も注視しているところです。

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「高利回り」の正体を見抜く

こうした商品は、個人向けにも「高い利回り」をうたって紹介されることが増えてきました。しかし私は、高い利回りには必ず理由があるという視点を大切にしています。その正体を一度分解して考えてみたいと思います。

・「銀行が出すお金」と「投資家が出すお金」は立場が違う

・利回りは非流動性・信用・レバレッジの「対価」

・「変動の少ない基準価額」は安定的とは限らない

1.同じファンドでも「銀行」と「投資家」では立場が違う

プライベートクレジットのファンドには、実は性質の異なる二種類のお金が入っていることがあります。ひとつは銀行がファンドに貸し出すお金、もうひとつは私たち投資家がファンドに出すお金です。同じ「プライベートクレジットにお金を出す」という言い方をしても、この二つはまったく違う立場だとお考えいただくとよいかと思います。

銀行がファンドに出すのは「貸したお金」です。多くの場合、ファンドが持つ貸出債権を担保に取り、返してもらう順番も先になります。仮にファンドの資産価値が目減りしたとしても、貸した元本は約束どおり返してもらう、という立場です。

一方、投資家がファンドに出すのは「投資したお金」です。受け取れるのは、ファンドが銀行への返済を済ませたあとに残った部分になります。つまり投資家の資金の回収順番としては銀行の貸したお金の後に位置していることになります。

この違いが効いてくるのが、プライベートクレジットファンドの資産価値が下がった局面です。銀行に返すべき元本は基本的には減りませんので、資産価値が減少した分は、投資家の取り分から差し引かれる可能性が高まります。裏付けとなっている貸出そのものが比較的健全であっても、投資家の持ち分が相場の変動によって大きく振れやすくなるのは、こうした構造によるものだと考えています。これが、借入によって規模を膨らませること(レバレッジ)の効果です。

2.利回りは「リスクの対価」である

プライベートクレジットにおける高い利回りは、多くの場合、いつでも売れるわけではない(非流動性)、貸し倒れの可能性がある(信用リスク)、そして先ほどの借入による規模の拡大(レバレッジ)といった要素の見返りとして生じています。利回りの高さだけを見るのではなく、その裏側にどのリスクが対応しているのかを考えることが大切だと感じています。

非流動性については、実際の事例も報じられています。ブルームバーグは2026年4月2日付で、解約請求の急増を受けて、ある大手運用会社のファンドが償還(解約)に応じる額を制限したと報じています「必要なときに、希望どおりの金額を換金できるとは限らない」という点は、あらかじめ理解しておきたいところです。

3.「変動の少ない基準価額」は安定的とは限らない

市場で日々売買される上場商品と異なり、市場に上場していない商品は、日々の市場価格ではなくモデルによる評価で値付けされることがあります。その結果、基準価額の推移が安定的に見える場合があります。

ただ、これはリスクが小さいというより、リスクがまだ価格に反映されていないだけ、という見方もできます。滑らかさをそのまま安心材料と受け取るのではなく、名目の分配額よりも、その分配が実際のキャッシュ(利息収入)で賄われているのか、手数料等を差し引いた実質的なリターンはどうなのか、を確認する視点が大切ではないでしょうか。

もっとも、市場全体が悲観一色というわけでもありません。ブルームバーグは2026年6月11日付で、こうした局面をむしろ好機ととらえ、高い利回りに着目した逆張りの投資家が再び参入している状況を伝えています。強気・弱気の双方の見方があることを踏まえたうえで、ご自身の状況に照らしてご判断いただくことが大切だと考えています。

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手数料の「二重構造」という落とし穴

もう一つ、日本の個人投資家として気をつけておきたいのが手数料です。海外で運用される商品を日本で購入する場合、手数料が二重に発生しやすいという構造があるためです。

・海外の運用側の費用がまず控除される

・日本の販売側でさらに費用が上乗せされる可能性がある

見えている基準価額の「内側」にある費用

まず、海外の運用側で発生する管理報酬や成功報酬、借入にかかるコストなどは、通常その商品の基準価額にすでに控除された形で反映されています。つまり、提示される基準価額やリターンには、海外側の費用は織り込み済みだとお考えいただくとよいかと思います。

2.日本側でさらに費用が掛かる可能性も

一方で、日本の投資家がその商品を購入する際には、購入時手数料や信託報酬などが別途、上乗せされる可能性があるという点に注意が必要です。結果として、実際に手元に残る実質的なリターンは、海外で運用されている同じファンドのものよりもさらに目減りする可能性があります。

高い利回りの提示に接したときこそ、利回りの源泉・流動性・手数料の総額を一つずつ確認し、ご自身のポートフォリオ全体でリスクが偏っていないかを点検する——そのお手伝いに、専用情報端末を用いた分析がお役に立てる部分は大きいと感じております。

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よくあるご質問(プライベートクレジット)

Q1.プライベートクレジットとは何ですか?

銀行を介さず、資産運用会社やファンドが企業へ直接お金を貸す仕組みのことです。近年、米国を中心に市場が急速に拡大してきました。受け取る利息は変動金利であることが多いといわれています。

Q2.プライベートクレジットのメリットは?

一般に、公開市場の債券に比べて高めの利回りが期待できる点や、投資対象の分散につながりうる点が挙げられます。ただし、その利回りはあくまでリスクの対価である、という点に留意が必要だと考えています。

Q3.デメリットやリスクは何ですか?

いつでも売れるとは限らない流動性の低さ、貸し倒れの可能性という信用リスク、借入を用いることによるレバレッジのリスクなどが考えられます。裏付けとなる資産が比較的健全でも、投資家の持ち分は相場変動で大きく振れやすい面があります。

Q4.日本の個人投資家が注意すべき点は?

海外で運用される商品では手数料が二重に発生しやすいこと、解約に制約がある場合があること、そして「高い利回り」の背後にあるリスクや実質的なリターンを確認することが挙げられます。ご自身のポートフォリオ全体でリスクが偏っていないかを点検する視点も大切です。

私にご相談いただくメリット

今回の記事は皆さまのお悩みやご関心に沿うものとなっていたでしょうか?私は冒頭でお示ししましたように、金融資産を1億円以上保有される富裕層の方々から投資に関するご相談をお受けしております。

以下は手前味噌ではございますが、ご相談の際に特にご好評をいただき「亀井に相談して良かった。」とおっしゃっていただいているポイントでございます。

  • 専用情報端末を使ったリスク分析債券分析
  • 大学での講師経験に基づいたライフプラン作成
  • 蓄積された富裕層に対する資産運用アドバイスの経験
1.専用情報端末を使ったリスク分析・債券分析

私はプロの機関投資家も愛用するブルームバーグという専用情報端末を用いて、さまざまな分析を行っています

ブルームバーグは相応の費用がかかることもあり、IFAとして活動しているアドバイザーは日本に数千人存在しますが、このシステムを導入しているようなアドバイザーは周りにはおりません。

ブルームバーグを用いることで、①ポートフォリオがどれだけのリスクを取って運用されているのか ② リーマンショックなどの大きなショックが起こった際の損失シミュレーション ③ ご相談者ごとの理想的な資産配分等の分析が行えます。

実際に分析を行わせていただいたお客様からは、「リスクに非常に偏りがあったことがわかった。」など、さまざまなご感想をいただいております。

また債券は一般にはその情報が公開されていることが少ないため、上述のブルームバーグのような専用情報端末を用いた分析が欠かせません。債券の値動き分析、ご要望に合わせた債券の発掘などさまざまな側面でお役に立つお話をさせていただいております。

2.大学での講師経験に基づいたライフプラン作成

私は2023年4月より2年間にわたって、年に26コマ、私立大学にて『投資教育・ライフプランニング』の講義を行ってまいりました。その経験で培ったライフプランニングの考え方に基づき、ご相談者様それぞれのお立場に合わせたライフプランニング作成を行っています。

3.蓄積された富裕層に対する資産運用アドバイスの経験

野村證券では、シンガポール社費留学時代に数十人の海外プライベートバンカーと面談を行い、海外の運用手法を研究しました。また帰国後、超富裕層に対して資産運用アドバイスに従事したのち、三菱UFJメリルリンチPB証券に転職し、債券知識の研鑽に努め、現在まで16年に亘って富裕層の方々に対する資産運用アドバイスを行っております。

どのようなお悩みでも構いません。よろしければ亀井岬までご相談くださいませ。この度は長文をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

ご相談

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金融商品仲介業者  関東財務局長(金仲) 第314号

個別相談ではご紹介する商品等の勧誘を行う場合があります。各商品等にご投資いただく際には商品毎に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。 また、各商品等には価格の変動等による損失を生じる恐れがあります。

金融商品を対象とした投資には、金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標にかかる変動を直接の原因として価格が変動するリスクにより、損失を被ることがあります。また、信用リスク、流動性リスク、権利行使期間・契約解除期間の制限などを原因としても、損失を被るリスクが伴います。外貨建て投資では、為替相場の変動により、円貨で計算した場合に投資元本を割り込み損失を被ることがあります。

各商品等へのご投資にかかる手数料等およびリスクについては、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をよくお読みになり内容について十分にご理解ください。

本記事は、ご投資家の皆様に対して、投資に関する一般的な情報の提供を目的として作成されたものであり、記載されているデータまたは意見や予測は金融商品の売買の勧誘等の意図は一切含むものではありません。本資料のデータは各種の情報源から入手したものですが、その正確性を保証するものではありません。過去のデータは必ずしも将来の動向を示唆するものではありません。将来的に期待したリターンが得られるとは限らず、実際の収益を確約するものではありません。

本記事はある特定の投資目的や金融ポジション、あるいは特定のニーズにこたえたものではありません。将来的には予想通りの結果とならない可能性があります。本資料で取り上げられている投資対象や投資戦略の適正については投資アドバイスを受けることをお勧めします。投資利益あるいは投資対象の価格・価値は変動する可能性があり、投資収益が投資額を下回る場合もあります。

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あかつき証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第67号

〈加入協会〉

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東海東京証券株式会社

金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第140号

〈加入協会〉

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